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門をくぐると、訓練場の中で数多くの兵士が鍛錬しているのが見えた。
誘導されて、エポナを馬小屋に入れると、威厳のある声が自身の名を呼んだ。
「其方が噂に聞く天才剣士か!」
俺の目の前に2メートルはありそうな大男が現れた。
だが、とても人柄の良さそうな印象を与える顔をしている。
コレが隊長の言ってた人か。
「おれ…じゃなくて!僕も貴方の話は聞いています。タナスト重騎士長」
「あやつからの紹介状だ。あっちの話は信じない方が良いぞ。なにせロクな噂を流さんからな」
思わずクスッと笑ってしまった。
「やはりな。あやつは何とほざいておった?」
タナストは悪戯っぽく笑っていた。
「タナストのパンツは人を包んで運べる程大きいって」
「だははははは!あやつ、今度あったらボコボコにしてパンツでベッドまで運んでやるわ」
「隊長は小柄ですから、すっぽり包んで運べそうですね」
俺とタナストは一緒になって笑った。
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