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~とある探検家の話~
うっそうと茂る森の中、隠されるように建てられた遺跡の前で探検家ローガン・ルメインは悩んでいた。
「まったく・・・『森の中で激しく光るモノを見た。』なんていう飲み屋のオヤジの話を聞いて来てみれば、とんでもないものを見つけたもんだ。」
その遺跡はまるで黒い水晶玉のような球体であり、建物というよりただそこに「置かれた」ようにも見える。
「しかしなんなんだこれは、調べるったって入り口なんてねぇし・・」
その言葉が聞こえたかのように球体に変化が現れた。球体の下の部分にぽっかりと穴があき、人が通れる程度の大きさになった。
「・・・・入ってこいというわけか、気味が悪いな。だが望むところだ。」
そうつぶやき、ローガンは球体の中に消えた。
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