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カシャリ、私の背後でシャッターの音が響く。それに併せる様に黄色い声。この店に不釣り合いなその声に、私は思わず眉をひそめる。
「店長さん、こっち見て」
「はい、はい」
店長は黄色い声に応えるようにすました表情を作る。それに併せて再びシャッター音、その音の元にはスマートフォンを構えた高校の制服姿をした女の子、いわゆる女子高生だ。
「店員さん、カメラ、お願いしても良いですか?」
女子高生の一人が私にスマートフォンを差し出す。
「はい、喜んで」
本当は内心、むっとしているが、極力笑顔を浮かべ、スマートフォンを受け取る。いくら不満でも、彼女たちはお客なのだ。無下にするわけにはいかない。
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