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「だってユリちゃん、可愛いじゃん!!嫌いにならないわけがない!」
興奮してまた噛みそうになる。
口が上手く回らない。
「はい、はい。鈴葉の佐藤ユリへの愛は嫌っていうほど知ってるから」
美羽がクスクス笑いながら言う。
こんな笑い方でも画になるのはたぶんどこを探してもこの子くらいだ。
笑った瞬間、周りにお花が咲いた…くらいの雰囲気になる。
何かどんなに険悪ムードでも一気に和みそう。
ふと周りを見ると、美羽の笑顔に見とれている男子がちらほら。
美羽はその視線に気付いていない。
というか気付いてても無視だろうな。
「でもすごいよね。佐藤ユリ。あたしたちと歳、あんまり変わらないのに、『ange』に出て」
興味あるのかないのか。
美羽がボソッと呟いた。
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