楠 鈴葉

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「じゃーん!!今月号のange!何と、何と!表紙はだーい好きなユリちゃんですっ!」 興奮しすぎて噛みそうになる。 最後の方、声裏返ったけど。 美羽はニコニコ、可愛い笑顔を浮かべながら聞いていた。 私は美羽の机の上に雑誌を広げる。 バーンとユリちゃんのソロページが目に入る。 「ほんとに、鈴葉(すずは)は佐藤ユリ一筋だよね。あたしだったら浮気しそう」 美羽がユリちゃんを見ながらまたニコニコ。 その笑顔を見るとなぜか落ち着く。 何か癒されるというか。 魔法みたいだ。 お日さまみたいな暖かい感じもして。 やっぱり落ち着く。 美羽がパラッとページをめくる。 次のページにもやっぱりユリちゃんがいた。
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