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人のシルエット。
だが、人ではない。
身の丈は3メートルはあろうか。横幅は1メートルはゆうに超えている。
ぶくぶくと太った人型の怪物。喉は短く胴体に埋もれていた。顔には目も鼻もないが、巨大な口が何かを喰らっていた。
食べ物ではない。
だが、その怪物にとっては紛れもなく食料であろう。
穢れたこの場の霊気――この場にたまっている邪気を怪物は喰らう。
その怪物の背中には肉で出来たパイプが伸びていた。
そのパイプは床に繋がっている。
化け物の足元には肉で出来た床が水溜りのように広がっていた。
「ウヴォア」
「っつ――」
怪物が唸りを上げる。こちらには気づいていないようだった。
一真は叫び声を上げそうになる自分の口を覆った。
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