第一章 始まりは終わりの地で

28/71

35人が本棚に入れています
本棚に追加
/183ページ
「その言い方じゃ、まるで一真君がなんでも知ってるかのようじゃん!!」 「あら、違うの? 私の勘違い?」  落ち着けと日向は自分に言い聞かせた。あの場に、義賢はいなかった。現れたのはもう少し後だ。日向でさえ、よく分かっていないことをこの女がより詳しく知っている筈がない。  たしかに彼女は知らなかった。 「だって、沖博人の名前が出た瞬間、顔が真っ青になるくらいだし、あの戦いで新たに何か分かったことがあるんじゃない?――それも、とっても重要な何かが」
/183ページ

最初のコメントを投稿しよう!

35人が本棚に入れています
本棚に追加