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榴弾が直撃したであろう黒煙があがる。
正確な射撃は、確実に目標を撃破したはずだった。
しかし、見張り員が見たのは、平然と水面に“立っている”人だった。
手にしている盾のようなものから幾つもの発砲炎が上がる。
飛翔体が幾つも船体を貫き、1つはCICに転がり込む。
握り拳ほどの大きさのそれに、視線が集まる。
そしてそれは、突如として40cmほどにまで巨大化し、炸裂した。
グレゴリオ・デル・ピラールは内部から大爆発を起こし、その船体は跡形もなく吹き飛んだ。
後に残ったのは、油と乗る者のいない救命ボートだけだった。
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