異界から ④

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『まだ男はいるけど 咲良ちゃんなら大丈夫と思うけどなぁ。』 ユウが何を根拠に 大丈夫と言ってるのかはわからないが ユウに大丈夫と言われたら 大丈夫なんだと思えるから不思議だ。 それに私は 誕生日を迎えていたので あれほど命の危険を言われていた32歳を終え この時には33歳になっていた。 「そうだね、 考えても仕方ないし、 大丈夫って思っとく。」 私は明るくそう答えた。 それからしばらく またいつものように お互いの家族の事や仕事の事など 世間話をしてから 私達は電話を終えた。 結局、あの日の朝方 我が家の玄関の外で 魔界からの使いである男に 何が起きたのかはわからなかったが 無意識にユウが 力を使って助けてくれたのではないかと 今でも私は思ってる。
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