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『まだ男はいるけど
咲良ちゃんなら大丈夫と思うけどなぁ。』
ユウが何を根拠に
大丈夫と言ってるのかはわからないが
ユウに大丈夫と言われたら
大丈夫なんだと思えるから不思議だ。
それに私は
誕生日を迎えていたので
あれほど命の危険を言われていた32歳を終え
この時には33歳になっていた。
「そうだね、
考えても仕方ないし、
大丈夫って思っとく。」
私は明るくそう答えた。
それからしばらく
またいつものように
お互いの家族の事や仕事の事など
世間話をしてから
私達は電話を終えた。
結局、あの日の朝方
我が家の玄関の外で
魔界からの使いである男に
何が起きたのかはわからなかったが
無意識にユウが
力を使って助けてくれたのではないかと
今でも私は思ってる。
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