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このバーで
ナオ君を初めて見た時
私はナオ君が
男性なのか女性なのか
わからなかった。
かなりの細身で
後ろ髪は一番長い部分が肩につくぐらいあり
前髪も目にかかるぐらいの長さ。
目鼻立ちが驚くほどととのっており
椅子に腰をかけ
すごく眠そうにしている様は
妙に色っぽかった。
その日
そのバーに一緒にいた私の友達が
ナオ君と面識があったらしく
『相変わらずイケメンだね。』
と声をかけたことで
私は初めてそこで
ナオ君が男性なんだと認識した。
好みかと聞かれれば好みではないが
目の保養には申し分のない
本物のイケメン。
だから、私の視線は
常連同士で会話をしながらも
引き付けられるように
ナオ君の方を向いていた。
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