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『怖かったからすぐに消した。』
なんだ……
あんな質問の仕方をしてきたが
コウ自身本当は
守護霊などではないと
理解しているのだろう。
「その女の人に見覚えは?」
コウの異変に最初に気付いたのは
9月の半ばだった。
飲み会で《晴れる家》を訪れた時に
コウの顔色が悪く
すごく疲れているように見えた。
1ヶ月程前に会った時には
そんな事なかったのに……。
「体調大丈夫?
顔色、あまり良くないよ。」
7月の大喧嘩以来
コウとは必要最低限の会話しかしてなかったが
思わずそう声をかけてしまう程
コウの体調は悪そうに見えた。
『あぁ……
お盆からずっと忙しかったから、
疲れてるだけだと思う。』
そっけなく答えるコウ。
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