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このイーブイとカノンの出会いは半年前に遡る
彼が用事で港に行ったときに、物欲しそうな顔で、食糧の入ったコンテナを見つめるイーブイを見つけたのだ。
「これ、食べるか?」
「ブイ?ブイッ!」
カノンがたまたま持っていた野菜をイーブイに差し出すと、尻尾をブンブン振りながら差し出された野菜を食べ出した。
「それじゃあな。コンテナの奴は食べるなよ。」
カノンはそう言うと帰路に着いた。
「~♪」
すると、後ろからご機嫌な歌が聞こえてきた。
「~♪ブイ?」
カノンが立ち止まると、ついて来たイーブイも立ち止まり首を傾げる。
「ブイ?(連れて行ってくれないの?)」
「…俺の家に来るか?」
「ブイ!」
こうしてカノンの旅は色彩を得たのだった。
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