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「ただいま、母さん。ちょっと頼みがあるんだけど…」
言いつつカノンが家の扉を開けると、勢いよくイーブイが家に飛び込んだ。
「ブイ~♪」
「あ、コラ、ちょっと待てって。」
カノンの制止も聞かず、イーブイは一目散にキッチンへと走っていく。
「あら可愛い、この子どうしたの?」
そこにはエプロン姿で昼食の準備をする母親の姿があった。
「実は…」
カノンが事情を話すと、母親は快く受け入れてくれた。
「本当にかわいいわねぇ。名前はどうしようかしら…。そうだ!イーブイだからイブちゃんにしましょう。」
あげく、ニックネームまで勝手につける始末だ。
「はあ、まあいいか。それじゃあ、これからよろしくな。イブ。」
「ブイ~!」
口いっぱいに野菜を頬張っていなければ、もう少し格好がついたのだろうか…。
「あらあら、うちの野菜そんなに美味しかったの~。」
母親がこの調子なら仕方がないかもしれない。
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