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「あ、言い忘れてマシた」
身体が消える直前
神は思い出した様にぽんっと拳を手のひらに叩いた。
「同じ場所に二人の人間を転生する事はできないんデス。バランスが崩れるので」
ふぁ。
えぇっと。それはつまり。
「テタール転生して早々、キミ達兄弟離れ離れになるって事デス~ごめんなさい」
おい、こら。
「オマケで年齢を一つ下げさせてもらいマシた~、大丈夫デス!念話という相手の頭に直接呼び掛ける手段がテタールには存在するので」
いや、ちょ、待てよ。
そのやり方も教えて貰ってないし。そもそも能力すらランダムにしちゃってまだ分からないんだぞ。
口で言ってやりたかったが、俺達の身体は既に粉へと変わっていて文句を言う事も出来ない。
「キミ達兄弟二人に、魔力探知の能力も付けたので安心して下サイ~」
馬鹿野郎!
だからやり方すら教えて貰ってないって____
プツン。
そこで完全に意識は途絶えた。
はいアウト。
強制ログアウト。
あり得ないわー。
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