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  深夜遅く、社ビルの裏門近く 駅の反対側にある人通りの少ない緑化スペースに 女性の悲痛な声が響く。 「待ってっ! そんなにあの子がいいですか?! 私じゃ、なんでダメなの?!」 男は冷酷なまでにあっさりと 女の手を振り解く。 だが、由美子は振り解かれた手を必死に掴む。 そんな由美子を藤谷は飽き飽きした表情で見下ろす。 「・・・いい加減にしてくれないかな?」 そして、藤谷は由美子を自分から引き剥がすと はっきりと宣言した。 「もう君に興味はない。飽きたんだ。 君が何をしても気持ちは変わらない。 全く・・・。 君って子はもう少し大人の女性だと思ってたけど 木村さんより子どもだね。」
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