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「ボクのことをいろいろ調べたみたいだけど、からかうのは、やめてくれないか」
「あなたをからかったところで、一文の得にもなりません」
「じゃあ、なんなんだ? ボクに何か恨みでもあるのかよ」
険悪な雰囲気を察し、周りの主婦や学生たちが、比呂樹たちに注目しはじめる。
「場所を変えて、冷静に話し合いませんか?」
そんな雰囲気を察し、提案を出す芽衣。
「ボクは帰るよ……これ以上キミと一緒にいたら、頭がおかしくなりそうだ」
砂時計を乱暴にテーブルに置き、行ってしまう比呂樹。
取り残される芽衣。
比呂樹がいなくなった途端、砂時計の砂が
サラサラと落ちはじめた。
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