1656人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
KE-TAは目を閉じると
「ん」と口唇を差し出してきた。
そこでやっとこの体勢の
危うさに気付く。
……女子顔負けの
白くてきめ細やかな肌。
バンドマンってライトに
当たったりするし、
夜更かしもするだろうし、
もうちょっと不健康そうな
イメージがあるんだけど。
とりあえずKE-TAの肌は
女子高生みたいに
ぷるんとツヤツヤ。
これを至近距離で
眺めさせていただくなんて、
ちょっとアレだ。
「あの、……KE-TAさん」
「なあに、早くしてよー。
時間ないんだってばー」
「す、すみません……」
何故かあたしが謝る羽目になる。
.
最初のコメントを投稿しよう!