第1章

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1つ。先輩わたしのこと見えてない。透明とかそう言うのじゃなくて、なんかこう、記憶に残ってない。 2つ。先輩案外モテる。目付き悪いしここ進学校なのにメッシュとかいれてるし強面だけど、基本イケメンな先輩には隠れファンが多かった。 つまりなんも考えずに見てるだけだったらこのまま終わる。 少女漫画じゃないんだから、ある日突然憧れの先輩が私に告白!?みたいなことはありえない。 先輩の隣に私じゃない女の子がいるとか、絶対嫌。 と、数日で結論をだしそれからは先輩に迫りまくった。 「黒崎先輩!1年の七瀬唯奈ですよろしくお願いします!突然ですが好きです!結婚を前提におつきあいしませんか!」 最初の告白は下駄箱。ばったり会ってあまりに緊張して、周りのことを考えずに叫んだ。うーん、若かったな私。 そして結果は勿論、 「あー、七瀬だっけ?わりーな、ちょっとついてけねーわ」 苦笑いしながらフラれた。惨敗である。
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