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目を覚ますと、真っ白な景色が広がっていた。
しかしそれは、風景という綺麗なものなんかではなかった。
そう、ただの天井だったのだ。
汚れ一つない天井をぼんやりと眺めながら、思った。
ここは……どこだ?
記憶を失ったとかそんなんじゃない。ちゃんと自分の名前だってわかる。
俺の名前は木藤晃(きふじあきら)。高校二年生。……うん、記憶に関しては何ら問題ない。
本当に、ただ、ここがどこなのかさっぱりわからなかった。
見に覚えのない場所。そこに俺はいた。
体を起こし、辺りを見回す。
……2.5畳、くらいかな。広さ的に。
壁と床も真っ白だ。なんだか見ていて不安になる。俺が今現在乗っかっているふかふかのベッドも、白。純白。
さらにさらに言ってしまえば、身につけている衣類も白でした。
……俺の服じゃない。誰かに着替えさせられたのか?
何だか嫌な予感がする。
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