プロローグ

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「ラウズーー!!!!」 青年は怒りと無念の叫びを上げながら闇の中へと消えていった… 数秒後、過去の悪夢から覚めた青年がハッとしてベッドから起き上がる。 窓の外では、夢で見たあの日のような大雨と雷の音が鳴っている。 少しの間、ベッドに座りこんでいた青年だったが、憂鬱な気持ちを押し殺すように大きく息を吐いて膝に手を置く。 するとその時、目覚ましの音が扉の外に響き、その音が止まったかと思うと、今度は子供の足音が階段を上がってきた。 その音に、青年が笑みを浮かべて立ち上がり、ドアノブを握った。
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