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漢達のばれんたいん 惨之砦
二月十四日 丑三つ刻―――
遂にその日を迎えた。
選ばれし十名は御祓を行い、神聖な赤い“漢”褌を締める。
その日までにみっちりと指導を受けた十名は、緊張の為かやや顔色もすぐれず目の下にクマができていたりするが、それでも誰一人逃げ出す者はいない。
しかし、何故赤なのか?
“赤”には、
①邪気を払う魔除け
②魔除け効果により、パワーアップ の効果
などの意味を持っており、赤い褌は魔除け効果で浄め、そしてそのモノ(今回は己の肉棒)を強め、常日頃の実力以上の内なる力を引き出し、存分に発揮させる為の絆愛らしい意味がある。
十名は担当教師の後ろに並び、厳重に封鎖された体育館へと絆愛行進で進んだ。
「粉砕開始!」
合図とともに、黙々と胚芽の取り除かれたカカオ豆の粉砕が始まった。
(※胚芽の取り除きは、前もって十名以外の生徒により行われていた)
時間短縮の為、教師達も握り潰していく。
ここには、ハイテク機器もなければ、家庭用フードプロセッサーもない。
あるのは己の黄金の手のみ!
ある程度潰せると五個の巨大タライに敷き詰められ、十名は二人一組となった。
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