君が好き

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「それじゃあ、私大きくなったらショーンのお嫁さんになるわ!!」 「本当かい? それは光栄だな、俺の可愛いお姫様。」 ニッコリ微笑んで小さなお姫様を抱き上げれば、小さな唇が俺の頬に“チョン”と触れて、可愛いキスをくれるんだ。 こうしてデイジーを抱っこしながら、俺は彼女にやっと視線を向けるんだ。 「お帰りショーン。」 「ただいま、サクラ…。」 柔らかく微笑む彼女の瞳を真っ直ぐ見詰めて微笑み返せば、彼女は俺を抱きしめて頬にキスをくれる。 デイジーを抱えていて、彼女の華奢な体を抱きしめられない俺は、彼女の滑らかな髪の毛に唇を寄せて、心の中でそっと呟くのだ。 “サクラ、大好きだよ…。” サクラはデイジーの母親で、二年前に天国へ旅立った兄であるリックの奥さんだ…。 五年前、リックがサクラを連れて、この家を訪ねて来た日の事を、今でもはっきりと覚えている。 「ショーン、紹介するよ。 俺の奥さんになる人、サクラだよ。」 「初めまして、ショーン。」 はにかみながらそう言う彼女を見た瞬間、俺はもうサクラに心を奪われていた。 image=490404168.jpg
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