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朝のHRが始まっても、金剛さんは戻ってこず、そのまま出席確認が始まる。
「安藤」
「はい!」
「めちゃくちゃいい返事するなお前、どうした」
なるほど、HRだろうと関係なく、努力は怠らないということだろう。
男子生徒はみんな、普段からは考えられないようなハキハキとした声で返事をしていき、出席確認はすぐに終わったが、
まだまだこれからだという気迫が、男子生徒からはあふれ出ている。
「あぁー、お前ら多分な、バレンタインデーだからって張り切っているんだろうが、そういう奴に限ってもらえないんだぞ。じゃあな。一時間目が始まるまでおとなしくしてろ」
先生はそう言って教室から出ていったが、すでにHRの前にも金剛さんの件があったことだし、HRでもこんな調子だ。これからどんなことがあっ
ても、不思議じゃない。
みんなが半端な気持ちで挑んでいないと分かった以上、僕にはこの戦いを見届ける義務がある!
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