過去

10/25
前へ
/39ページ
次へ
「どこに行ってたの?」 BAが心配そうに駆け寄ってくる。 「だから大丈夫だといったろう? SARUは普通の子供じゃないんだから」 そう言ってあきれるように笑うのはJI。 「それでも心配するのが親なんですよ」 桃子がそういえば「その通りです」とINUが賛同する。 そして、みんなの目が私に向いた。 「誰、なの?」 BAの言葉にハッとさせられる。 そうか、私、時空石の呪縛を解かれて大きくなったんだ。 「KIJIだよ」 ぶっきらぼうなSARUの声に誰もが「え?」と声を上げる。 だよね、いきなりこんな成長なんて驚く方が当たり前だ。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

114人が本棚に入れています
本棚に追加