過去

13/25
前へ
/39ページ
次へ
「ねぇ、桃太郎兄、ノズミ兄は?」 「あー、そういや見ねぇな?」 そして、ここにはやっぱりノズミは帰ってきてない 当たり前だけど。 「きっと、七美が現れたからだね」 「誰? 七美って」 桃子の声にSARUは「うーん」と唸る。 「俺も良くわかんないんだけどさ――」 SARUは先ほど起きた出来事を話し始めた。 時空湖のこと、時空石のこと、そして自分のこと。 「そんなっ、私がONIだなんて!」 「うん、違うよ」 私の答えにBAは大きな目を私に向けた。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

114人が本棚に入れています
本棚に追加