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「ルシファーは、ノズミは、堕天する際に時空石を奪ったんだ」 それが神の誤算。 そこまでルシファーが裏切るとは思って無かったんだろう。 それほどまでに、父たる神の意に背くまでに、ルシファーの闇は深かったのだ。 「ノズミは、今でも地球を愛してる。だから守るために時空石を使用してるの」 だから彼は時空の歪みを飛び回ることが出来る。 そして年も取らない。 「待ってくれ。人間が地球から離れて2000年経ってるんだ。ノズミが人間に生まれ変わったというならあいつは一体何歳なんだ!? それにきみも……」 JIの私を見る目が、さっきまでと変わってることに気がついた。 当たり前か。 だって――。 「私もノズミも、出会ってから年は取ってないよ。そのための時空石だから」 ふたりっきりだから不思議には思わなかった。 もしかしたら、気付いていても深層意識の中でこの状況に納得していたのかもしれない。
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