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「少しの間、一人で待っていて。すぐに味方を連れて帰ってくるよ」
その言葉通り、ノズミ兄は3日ほど家を空けた。
近くには仲良しの猿も住んでるし、小鳥が毎朝歌を歌いに来てくれる。
寂しくないかといわれれば嘘だけど、ノズミ兄は絶対に帰ってくるのが分かっていたから私は待っていた。
「ただいま」
「――おかえりっ!!」
扉を開けて戻ってきたノズミ兄に抱きつくと、
「よう」
初めて見る、ノズミ兄以外の人間が立っていた。
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