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小説『ラバーソウル』井上夢人著
私が井上夢人に出会った、最初の作品。
出会いは新しい職場。そこのちょっとした書棚に置かれていたこの小説に、まるで磁石で引き寄せられるのように、吸い寄せられました。
司馬遼太郎、東野圭吾etc.と、数多の小説がある中で、まるでそれしかないかのように、私の目には映っていました。恐る恐る、そして期待と不安を抱きながらそれを引き抜くと、その表紙に目を奪われて。
まるで待ち焦がれていた恋人に、漸く出会えたような気持ちでした。
さて、肝心のその内容は……
美しく、哀しく、切ない。
どうしようもないほど人を愛し、焦がれる。その機微を、余すところなく表現している小説だと思いました。
あ、でも恋愛小説ではありません。
分類でいけばミステリーだね。
それも秀逸なミステリーです!
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