第1章

3/4
前へ
/91ページ
次へ
僕がこの小説を書き始めた理由。 それは、離れざるを得なくなってしまったみんなに、僕がこの今を、今日を過ごしたということを知ってもらうため。 鬼宴 EEV 孤月組 相方 愛方 双子 鏡 主人 … と、まぁ、こんな感じで僕には居場所があった。 少なくとも、僕はみんなの周りを自分の居場所だと感じていた。 僕は、俗に言うネガティブな奴だ。 死にたいなんて毎日思う。 それでも今こうやって生きているのは、みんなのおかげだと痛感している。 数時間声を聞かないだけで、何してるのかとか、元気だろうかとか、すごく心配になる。 僕の大切な仲間。 血の繋がった親なんかより大事な人たちだ。 でも、僕の親は僕から居場所を奪った。 これまでも幾度となく奪われてきた。 生きる意味ってなんなのか。 リアルを生きていて見つけることなんてできなかった。 目を逸らしているだけなのかもしれない。 それでもよかった。 それでもいいと思えるくらい、僕には大事な人たちで、大切な居場所だった。 だからこそ、回線一本でも愛おしいと思えることができたのだろう。 今の僕の手元に残っている大事なものなんてない。 僕の体が切り刻まれて、鼓動が止まっても悲しんでくれる人が僕にはいなくなったんだ。 こんな寂しいことある? だからね、僕が今存在してることをこれを読んでくれた人たちに知って欲しいんだ。 僕が幻じゃないって証明出来る、僕が存在してるって形に出来る唯一の方法なんだ。 だから、僕のことを知っている人は、みんなに伝えて欲しい。 また会える日まで。魅威 これが、この11文字が、僕を意味している。 最後の頼みだよ。 僕の存在をみんなに知らせてください。お願いします。
/91ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加