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大人になるとご近所付き合いは大切。
志穂を外に出さないと、ご近所では変な噂をたてられるから。
志穂のことをご近所さんに知ってもらって志穂の住みやすい環境をつくり、ご近所との付き合いもきっちりこなさなくちゃね。大人だもの。苦痛....なんかじゃないはず。
「志穂、そといこ。」
そっとカーテンを開ける。柔らかい光の道をホコリたちがあるく。
「さぁ、志穂いこ?「やだ。」
たったの2語。たったの2語なのにその2語は、大人っぽくない。子供みたい
「どうして嫌なの?もう2日も出てないよ?」
「なんで島ちゃんは、あたしを外にださせたいの?」 はぁ。
「志穂。質問に質問をかえさないで。まるで大人じゃ「「ぁぁあ!!」」!!?」
はぁ。性格もゆがんで、子供みたいな志穂。
「志穂?」
「島ちゃん!!!島ちゃんは、何が大切なの?」
「だから、志穂。まず、質問に...」
「そんなのどうでもいいよ!!!答えて島ちゃん!!!」
ホコリっぽい部屋は、たちまち、氷のような冷たさになる。
こんなときだけ前みたいな自然を作る志穂。
「それは、志穂だよ?」
「じゃあ、なんで外に出させようとするの?あたし怖いの!いやなの!」
「それは、志穂をご近所さんにしってもらって....」
「はぁ?!ご近所いないじゃん!!もしかして、島ちゃん、あたしを虐める幽霊みえるの?」志穂の目がすこしだけ明るくなる。嘘っぱちの癖なのに、よくできてる演技。
志穂は、演技だけは、大人だね。
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