1章

3/7
前へ
/41ページ
次へ
担任が教室のドアを開けて転校生に 「もう入って良いぞ」 と声を掛ける 入って来たのは眼鏡を掛けた綺麗な女の子だった 「松下光(まつしたひかり)です」 彼女の美声が教室の空気を震わせ、皆の耳に届く 彼女はゆっくりと教室を見渡す ふと目が合った この世の時が止まった様な感覚に襲われた そしてゆっくりと彼女は微笑む 「これからよろしくお願いします」 その言葉は自分に向けられているように感じた
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加