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私の日課。
午前中に洗濯や掃除を済ませ、一人きりのお昼を食べると、テレビをつけてローカル局にチャンネルを合わせる。
映画が始まる。
平日のこの時間帯に、どんな需要があるのかわからないけど、なぜかずっと映画を流し続けている。
古いモノクロのラブコメを放送した翌日は、背筋も凍るホラー映画だったりする。
番組の編成担当者は、サイコロでも振って当日流す映画を決めているのだろうか、とも思う。
どんなに長い超大作でも、きっかり放送枠の1時間半で終わる。
なぜかストーリーに破綻はない。
編集者は天才なのかもしれない。
その日がどのようなジャンルの映画であろうとも、午後のひととき、私はきっかり1時間半、テレビの前に座っている。
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