第1章 練習台の男

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「お帰りなさい」 やっぱり 悠月さんの姿はない。 「うわぁ、すっごい部屋片付いてる」 「料理もどうしたの?今日はやけに手が込んでるじゃん」 「あたりまえでしょ。昨日一日たっぷり休んだんだから」 感嘆の声を洩らすリーダーとココさんに 愛理が面白くなさそうに横槍を入れる。 「冷めない間に食べましょう。今日はデザートもあるんです」 「わ!プリンまで作ったの?カメラ入ってないのに」 「いいんです、そんなこと……」 何かしてないと 落ち着かないんだ。
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