第1章 練習台の男

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「わ、分かりました!」 (なにもそんな言わんでも……っ) 気まずいのはお互い様だ。 一目散走り去るスポーツカーが 見えなくなると。 「はぁ……びっくりした」 僕は宿舎の門にもたれて ようやく大きく息をついた。 でもまさか――。 夢じゃないかと目を閉じ唇に触れる。
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