第1章 練習台の男

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(ああ……) すぐに 顎先を掴んだあの長い指 そしてかすかに触れた冷たい唇の リアルな感触がよみがえってくる。 夢じゃない。 「夢じゃないよ……」 声に出すと 自ずと頬が緩んだ。 初キスだった――。 僕 悠月さんと キスしたんだ。
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