第1章 練習台の男

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「おかえりなさいませ」 「わっ!」 誰にも顔を合さないようにと 足音を忍ばせ入って来たのだけれど――。 「そんな驚かないでも。僕だよ僕」 絶対にわざとだ。 暗い廊下の先から 顔に真っ白なパックシート貼ったまま パーカーのフードを被ってココさんが現れる。 「分かってますよ……」 こんなことする人 ほかに誰がいるもんか。
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