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~1時間後~
やぶと双は人気のない山の公園に来ていた。
あれから10分くらい逃げて来たが、そいつは遅れずに後をついて来ていた。
亮助「いい加減………鬱陶しいんだよ!」
ブンッ!
やぶはそいつに向かって刀を出し、刀身から風の刃を放つ。
しかし、そいつはそれを避けて立ち止まった。
黒いマントを身にまとい、顔には虎の面。
背丈は高く、金髪のツンツンした髪が特徴的である。
そこから、そいつは男であると確定。
双介「アンタ、何者だ」
亮助「ただの人ではない事は確かだな」
男は喋らない。
ただ、マントの中から刀だけが出てきた。
亮助「なるほど。勝てたら話してやるってやつか」
双も刀を出し、2人は戦闘態勢に入った。
そして、沈黙が続く。
森のざわめきと風が吹き抜ける。
静かなこの空間を最初に破ったのは……
ダッ!
仮面の男が地面を蹴り、高く跳び上がる。
それに、続き2人も空中へとジャンプした。
キンッ!
やぶの刀と仮面の男の刀が交わり金属音が山に響き渡る。
双は横から仮面の男に向けて刀を振るう。
ギンッ!
双「っ!!」
双の刀を受け止めたのは別の仮面の人間だった。
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