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Kはニコニコしながら双をじっと見つめている。
双介「…はぁ?何言ってんだよ。馬鹿かお前。俺がお前等のメンバーになるわけ…」
K「あの一振り……。脇腹を狙っていましたねぇ。内臓もあるし、切られたらひとたまりもないですもんね~」
Kは双の発言を無視してブツブツ云言い出した。
その目は獲物を狩る獅子の様に、不気味で悪寒を感じる目だった。
亮助「双は俺等の仲間だ!お前等の所になんか……」
やぶの、刀が碧く光りだした。
亮助「行くかよ!!!」
勢い良く刀を振るうと、碧い風で出来た龍が2人に襲いかかった。
K「うるさいですね~。T」
Kが呟くと、Tはマントを外した。
マントの中には3本の刀。
Tは1つを咥え、2つは手で握ると腕を交差させて独特な構えをとった。
T「壱ノ型……雅竜天月」
言葉を発した瞬間、龍の前にいたTは龍の背後に現れた。
両腕を伸ばし、何かを切ったかの様にその状態で止まっている。
ブクウッ
亮助の放った龍が急に膨れ上がり始めた。
龍はどんどん大きくなり、風船の様に球体へと変貌し、そして…
ボンッ!!!
跡形もなく爆発したのだった。
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