1人が本棚に入れています
本棚に追加
亮助「なっ!くそっ!」
やぶは刀を握る手に力を入れ、Tに向かって駆け出した。
亮助「乱風!斬切舞!」
やぶは刀を目にも留まらぬ速さで振り出した。
一振りするごとに碧い刃がTへと襲いかかる。
T「伍ノ型…無月」
それに対しTは、右手の刀を逆手持ちに変えた。
そして、目にも留まらぬ速さでその刃を切っていく。
口に咥えた刀を使わず両手だけの刀でひたすら切っていく。
亮助「くそっ!」
そうしているうちに2人の距離は縮まり、刀を交える距離に近付いた。
キンッ!
金属音が響く。
やぶの刀は一本に対し、Tの刀は3本。
明らかに分が悪い。
T「大人しく斬られろ」
Tは左手の刀を振り上げた。
やぶは刀を一度自分のもとへ引き戻すべきなのだが、戻すとTの右手の刀が自由になり余計にTが有利になる。
危機一髪か。
亮助「いや……。まだ俺の力をなめてるな」
Tがやぶの頭にめがけて振り下ろす。
ガッ!
T「…!」
Tの刀を防いだのは1匹の龍だった。
最初のコメントを投稿しよう!