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「皆で食べると美味しいですね」
山南が言うと
「そうですね」
と柚が答える。
皆が笑顔になった……
が。。。
「お礼に新作の薬を」
と山南が言った途端、原田が震えあがり、皆が顔をひきつらせた。
柚は何の事だかわからず、キョトンとしている。
「や……いや、お礼なんてイイんです」
沖田が震える声で言うと
「はて、どうして嫌がるんですか?」
と山南が頭を傾げる。
前に二日酔いの原田に、薬を渡した事がある。
原田は
嬉しそうに飲んで……
泡をふいて倒れた……
次の日目が覚めた原田くんは、私の薬で二日酔いなんてなくなってたはずなのに。。。
原田が倒れるのを間近で見ていた4人は、あの時の事を思い出して身震いした。
原田に至っては、最早気絶寸前である。
「皆、山南さんの薬が天敵なんだなぁ」と柚は一人で思っていた。
山南は納得しないままだったが、「山南さん!そろそろ仕事しねぇと!」土方の一言で、部屋に戻る。
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