太陽と……

4/6
前へ
/400ページ
次へ
「すすむん……屯所から出したくない……」 ギュっと抱きつく柚。 その行動に驚いたが、山崎は柚の頭に頬をよせ 「俺はずっとそう思っとったわ」 と笑った。 「どうしよぅ、また皆が男前になっちゃって、新撰組の女中をしたい!って女の人たちが集まってきちゃったら……」 「お?そりゃイイ話だなぁ」 「嫌ですよ。柚さんと明里さんがいれば充分ですから」 「選り取り緑じゃねぇか!」 「……向こうにも選ぶ権利があります。」 柚の不安に、沖田と永倉のバトルが勃発。 「はぁ~……くだらねぇ事言ってんな。 女中は入れねぇし、所帯もちたいヤツは、もっても構わねぇよ!」 と土方が言った。 「そうだ。近藤さんの家族も、こっちに来るんですよね?」 「あぁ。江戸に置いてきぼりだったからな。 この先ずっと京を任されたんだ、こっちに呼んだ方がいいだろ。」 柚は「そうですね!」と笑顔で言ったが 「それと……、八木邸とここ、買い取る予定らしいぞ」 と土方が笑って言った。 ……まさかの展開。 あぁ。だから 旧前川邸、旧八木邸なわけね! って、嘘やん! 旧って、そう言う事? はぁ~、うん。 ……ぶっ飛んでますな。
/400ページ

最初のコメントを投稿しよう!

740人が本棚に入れています
本棚に追加