太陽と……

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「お前はかぐや姫なんかやない言うたろ? 皆を照らしてくれた太陽や!」 「そうそう!柚がいると、隊士たちも笑顔になるしな!」 山崎が柚の頭を撫でると、永倉もそう言って笑った。 激動の時代。 反逆者とされ散っていった史実を変える事ができた。 新撰組の活躍や、事件や勇姿が、もしかしたら、未来に残らないかもしれない。 けど、 結果、警察庁の基盤つくりに参加した一同は、 初代警察庁の一員として名を残した。 「お前に出会えたから、皆が笑顔で居られるんや。 ここは、太陽のいる場所や。」 山崎の笑顔に、止まってた涙が再び流れた。 同じ未来を見つめ、共に戦った同士たち。 幕はあがったばかり。 この先、どんな事があるかは分からない。 けど、きっと乗り越えていける。 だって、あなたたちは 新撰組なんだもの! どうか皆の笑顔がずっと枯れませんように……
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