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柚は、永倉の叫び声から逃げる。
が、なんてったって、着物と袴じゃ、袴の方が速い。
必死に逃げていると、
突き当たりの部屋の障子が開いて、土方が顔を出した。
「うっそ!止まらない!」
そのまま突っ込む柚。
「うわぁ!」
いきなり突っ込まれた土方は、つい受け身をとり、敷きっぱなしだった布団に柚を倒し、
その上に……覆い被さった。
「いったぁ~……」
顔を歪める2人。
「いてぇのはコッチだ!いきなり突っ込んで来やがって」
そのままの体勢で話す。
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