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おさだ「あのな」
みんち「あ?」
おさだ「おそれていたよーに、中華三昧の味が変わってしまったのだよ」
みんち「あー、」
おさだ「リニューアルにともない、『四川風』の冠がとれた至高の味噌味は失われてしまった」
みんち「きょうはいい天気だなあ、」
おさだ「うしろの成分表を見てもそれは明らかなのである!」
たかし「よぉ、ちわス!」
みんち「よーす♪」
おさだ「このあいだホムセンでなぜか広東風醤油味と酸辣湯麺の叩き売りやってたからもしやとは思っていたのだが、」
たかし「え?きょうは何部なん」
みんち「何部?」
おさだ「‥旧中華三昧を惜しむ部」
みんち「買い占めた中華三昧を味わう部じゃないの?」
おさだ「買い占めてなどいないッ!」
みんち「だっていまホムセンで安売りしてた、て」
おさだ「うら若き乙女の私がそんな安売りにホイホイつられて散財できるほどサイフの中身が充実しておると思うのか貴様ッ!」
みんち「‥だそうだ」
たかし「じゃ、俺、腹へったから帰る」
おさだ「畜生め。買い置きはあと一ヶしか残ってないがすでに賞味期限切れ寸前の割引品つーことで買ってきた奴なんで今日にでも泣く泣く食べざるをえんのだ‥」
みんち「あたしも帰るわ、窓はみんな閉めたから。戸締りよろしくね~」
おさだ「喝!なにが『高級つゆそば』じゃ、ホンモノの高級品に『高級』なんて言葉はつかないのだあッ!ぐぬぬ」
1/おわり
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