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みんち「ヒロは発狂してさ!」
たかし「まあ暴れたや!」
みんち「うひゃひゃ」
たかし「椅子や机を戸口にも窓にも投げつけて、大惨事Www゜」
おさだ「そうだ。人間の忍耐力はそれぞれだ。教室は一階にあったし窓は内側から開けるもんなんだから、フツーに考えればすぐに逃げ出せる」
たかし「でもヒロちゃんは、何故かそうしなくて」
みんち「たしか、窓が怖かったってWww゜」
たかし「うん、言ってた!」
おさだ「らしいな。秋口で6時頃とはいえ外はもう真っ暗。おかげでひどい目に遭った」
たかし「ソレおまえがゆうかWww゜」
おさだ「だって。おかげで私は父親からも母親からもどつき回され、その後も毎日イヤガラセをうけた」
たかし「‥うわー、」
みんち「‥自業自得‥?」
おさだ「その頃、私は自室を与えられたばかりだったが‥夜はスタンドの灯を消すことができなくなったものだ」
みんち「おさだは、今でも電気つけっぱなして寝るもんな」
おさだ「点いていないと眠れないのだ。他にも就寝中の襲撃に備え、」
たかし「は?寝てるあいだに?なに?」
おさだ「そーゆー事例があったのだ。夜に激昂した親が襲いかかってくるとゆー‥拾ってきた、刃が錆びてボロボロになった包丁と鉛管を私は今も常備している」
たかし「刃が錆びて、て‥。なんでまた」
おさだ「子供が刃物をふりまわしても見くびられてしまう。しかしその刃物が錆びた金属であり、少しでもそれで身体に傷がつくかもしれないおそれがある‥というコトになれば、それはそれなりに効果がある」
みんち「うわぁ‥。でもおさだ、おまえまだ、親と」
おさだ「‥たかし、」
たかし「え、」
おさだ「たかしがドッヂのときに止まる理由、ほんとは知ってる」
たかし「‥」
おさだ「アタマんなかが真っ白になるから、だろ?」
たかし「‥」
おさだ「みんち‥、うん。私は今も親と一緒に暮らしてるよ。だからホラーとかによくある、暗い部屋に帰ってきて部屋の灯をつけない、ってあの不自然さが大ッ嫌いなんだ」
8/おわり
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