慌ただしい日常

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授業を流しながらぼんやり一人考える 別に今すぐどうこう何て思ってないし、今更学校の誰かとどうにかなるなんて、違和感だ ただこの先誰とも思い合わない人生を送るのだとしたら、俺はきっと凄く損をしてるんだろうなぁ ーーーーーーー 「俺達まだ十七だし妖精の心配するのは極論だろー」 昼休み。席を移動しなくて済む楽さから、賢治と昼飯を食うのがすっかり習慣になってる こいつは詮索しないしお節介焼いて面倒だったりもしないから、凄く楽 たまに賢治の友達が来たり、俺の友達が来たり 動かない俺達のとこに来てくれるから、二人して移動授業と便所以外椅子に張り付いて動かない パンをモサモサ食べながら、賢治が俺の話に相槌を打った 「彼女いるお前には俺のぼんやりした不安は分からねぇよ」 俺は皆分作る自分の手作り弁当をつつく 「好きな奴と付き合いたいんだろ?」 「…ちゅーかまず好きな奴が欲しい」 「妖精云々は最終的には、て訳ね?」 「そうそう」 「俺は高校入ってすぐ適当に遊んでる子捕まえてヤって、それから初カノだぞ」 「んぇ?!」
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