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「この前友達の子供にハロウィンで配った残り」
「…」
少しワックスで動きを付けられた焦げ茶の髪が、笑顔と一緒にかすかに動く
「あのさー…子供のお菓子をさー…」
「昔好きだっただろ?」
「…」
今も好きだけどさー
「…ありがと」
「おう。準備お疲れさん」
子供扱いは今も続いてて、和泉と話すと本当調子が狂う
普段世話焼いてばっかの俺が今更子供扱いとか、本当和泉は俺に対してズレた事ばっかりする
「…食い物に罪はないしな…」
部屋を出て手に持った飴を見詰め、お駄賃?と飴を素直に受け取る理由を俺は探した
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