慌ただしい日常

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「直ー」 「え、ああ何?」 和泉に突然呼ばれてビックリした俺はほんの少し声が小さくなったのに教台から一番後ろの俺の席まで、和泉が呼ぶ声は結構な大きさ 「今日日直だよなー?」 「うん」 「日誌書いたら放課後こっちに持って来てくれな」 「…分かったー」 日誌は基本的に放課後職員室の和泉の席に置いて帰るのが普通だ 不思議に思ったけど特に反論せずに俺は返事した キーンコーンカーンコーン 金曜日の放課後は遊びに行っても明日が休みなので、皆楽しそうに学校を出る 「なぁおー」 「おー圭太……随分暴れたなおい」 「プロレスに燃えちまったー」     圭太の着ていた大きめのニットはヨレヨレに伸びて、髪の毛はもちゃもちゃ 何やら全体的に埃っぽいなおい… 「今日理恵ちゃんとデート決まったのに!」 「まじか」 周りに聞こえないように耳元で言う圭太 理恵ちゃんとうとう落ちたかー
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