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こんな小汚い圭太を見ても、やだー圭太先輩だよーカッコいい!と言う女子の声があちこちから聞こえ、圭太は愛想がいいのでヒラヒラと手を振ってる
「じゃーえーと、これ着て行きな」
圭太のよれによれたニットを脱がせて俺のを渡す
これは…腰に巻いとくか、とヨレヨレニットを自分の腰に巻いた
「座って」
「賢治ー元気?」
「元気元気。圭太君相変わらず男前ね」
賢治と圭太はうちに賢治が遊びに来て以来割と仲が良い
しかし何なんだこの髪。何で毎日こうも硬いんだ。一体どのシャンプーならこいつの髪を黙らせる事が出来るんだ
「じゃー圭太、今日夕飯いらないね?」
「うん。てゆーか、帰って来ないかもv」
「何々?今日デート?」
「そー。超可愛いんだぜー」
「ねー何でそんなにモテんのー?壺でも売ったらいいのに」
「布団くらいなら疑わせずに進めれるかも」
「今ならこれも着いて来ます、って二人の寝る布団だよって騙すの」
「寒いから掛け布団もね、って」
「場所取るから布団圧縮袋もつけちゃおか」
笑い転げる二人の話に少しうけつつ、何とか圭太の髪をやり直す
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