慌ただしい日常

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さとし君は圭太と同い年で、俺達の幼なじみだ。俺達と同じ高校で生徒会長やってる。昔から頭が良かったからな そんでまたさとし君の兄ちゃんが俺の担任って、漫画にありがちな感じで俺の毎日は進行して行く ま、一つこの兄ちゃんが担任ってとこが、俺には問題があるんだけど 「モモー美味いかー」 ふわふわの小さな子猫にミルクをやりながらの朝ご飯は、そりゃあ落ち着かないけど、やっぱり毎日の至福だ 「直の淹れたコーヒーは何か特別美味しいよねぇー」 「父さんの店の豆だから変わんなくない?」 「バカだな。息子が作ったからに決まってるだろう!」 「……」 「あー!醤油かけ過ぎた!」 「圭太、俺の目玉焼きに掛けて良いよ」 「サンキュー。あー!入れすぎた!」 「……」 父さんは俺達を凄く愛している 金髪碧眼の、バリバリのアメリカ人だけど、日本語ばっかりで俺達は二人とも英語は喋れない 母さんは日本人。俺を産んですぐ死んだと、俺達が小さい時に父さんから聞いた 聞いた時、父さんは顔面ぐしゃぐしゃで泣きながら話すから、イマイチ悲しい気持ちにはならずに済んだ訳だ 昔も今も、いない事はあんまり気にならない
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